= 58654号機 =
運行再開へ
昭和50年3月に引退し矢岳駅のSL展示館で保管されていた58654号機が、昭和63年オーバーホールされ復活し、最後のハチロクとして肥薩線では年3回ほどその雄姿を見せてくれましたが、平成17年8月、老朽化により引退いたしました。
その後、人吉球磨地域の方々の熱意ある訴えなどにより、平成19年1月に九州旅客鉄道株式会社の定例会見で、肥薩線全線開通100周年の平成21年夏に熊本〜人吉間を運行することが発表されました。
また、その勇姿を再び見せてくれることを楽しみに待っています。 |

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歴史
ハチロク8620形
8620形は、日本国有鉄道(国鉄)前身である鉄道院が製造した、日本で初めて本格的に量産された国産旅客列車牽引用テンダー式蒸気機関車です。
「ハチロク」と愛称され、国鉄蒸気機関車の末期まで全国で使用されました。明治末期に急行列車用として各国から輸入された8700形・8800形・8850形などを参考に、日本の蒸気機関車国産化技術の確立を目的として設計、製造されました。
昭和6年(1931)から廃車が始まりましたが、1955年までの廃車は20両前後しかなく、殆どが蒸機終焉期まで走り続け、軸重負担が軽いのもあって、貨物輸送量の小さい先駆では重宝され、全国各地を転々とした物も多く見られます。一番最後まで残ったのは、58654。昭和50年3月10日まで、走っていました。 |
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