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駅を訪ねて〜人吉駅〜
石造りの機関庫
旧人吉機関区の石造りの機関庫は、鉄道開通からしばらくたった1911年(明治44年)、石橋でさえコンクリート橋に取って代わろうとしていた時代に、石積みの機関庫が造られました。
縦:約51m×横:約16mの大型石造建造物であり、中でも機関車の出入り口には径間4メートルの3連アーチが両側に造られ、肥後の石工が残した匠の技が活かされています。
このような石造の鉄道機関車庫は全国的にみても希少なもので、現存しているのは唯一この人吉機関車庫のみであると聞いております。
人吉駅が最も活況を呈した1960年代には、人吉機関区所属の蒸気機関車(D51、C55、C57、8620)、人吉気動車区所属の気動車(キハ17系、20系、55系、58系)がにぎやかに出入りし、側線が休まる暇は片時もありませんでした。
石造りの機関庫

転車台 ターンテーブル
Y字曲線または環線のかわりに迅速かつ経済的に機関車および車両の方向を転換し、あるいは1線より他線に転線するために線路の一部を回転できるようにした設備を転車台(ターンテーブル) といいます。
構造は、地上に円穴があり、その側壁の少し内側の穴底に円形軌条があります。そして、円穴の中央支承を中心に転車台が回転するようになっています。
かつて鉄道の動力源が蒸気機関であった時代、蒸気機関車を方向転換するために転車台は必要な設備でした。しかし、今や動力近代化の完成によって転車台の使命はほとんど失われ過去の遺産となりつつあります。
人吉駅の転車台は、平成21年4月の「SL人吉」復活により、再び動き始めました。
転車台 ターンテーブル

1番ホームの古レール
人吉駅1番ホーム西側(西人吉駅側)の屋根の支柱に「UNION・D・1889 NTK」と刻印されたレールが使われています。 この刻印は、このレールが九州鉄道会社の注文によりドイツの「ユニオンドルトムント」社によって1889年(明治22年)に製造されたことを示すものです。この古レールは、石造りの機関庫とともに近代化産業遺産として認定されています。
1番ホームの古レール

写真提供者:豊永和明氏
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